地域包括ケア病棟


2025年に団塊の世代が75歳以上となり、後期高齢者の大幅な増加が見込まれる時期を迎えようとしています。
当院では「地域包括ケアシステムにおける、治し支える医療の充実」の為、2014年12月より地域包括ケア病床の取り組みを始めました。現在、地域包括ケア病棟40床で稼働しています。
地域包括ケア病床では、急性期の治療を終えてもADL(日常生活動作)が低下して家での生活が困難になる方が多くいらっしゃいます。

そこで、入院後すぐから治療と並行してこれまでの生活を把握し、今後の方向性を本人・家族と話し合って決めていきます。病棟での生活が退院後の生活につながるよう、食事・排泄・移動動作等についての問題点や関わり方を、多職種での週1回カンファレンスで共有し、病棟内での生活がリハビリになるよう援助しています。
リハビリスタッフには理学療法士・言語聴覚士・作業療法士の3職種のスタッフが揃っており、日常生活動作や嚥下の評価、在宅に帰ってからの生活状況を確認するための家屋調査も実施しています。

また、急性期の治療を終え施設の入所待ちの間に自宅や施設等では対応が困難な疾患やターミナルケアにも力をいれています。
認知症を患っている方も多く、認知症対応能力向上研修等にも積極的に参加し、ケアの充実を図っています。
退院後在宅チームへスムーズに移行できるように、本人・家族を含めケアマネージャー・地域包括支援センター・訪問看護・訪問診療等とカンファレンスを行い、問題解決に取り組んでいます。

| 診療・部門へもどる |