
2025年8月より当院は地域包括ケア病棟から地域包括医療病棟に転換しました。
地域包括医療病棟は、救急患者の受け入れ・治療し急性期を速やかに離脱、早期退院に向けたリハビリ・栄養管理の提供、退院に向けた支援、適切な意思決定支援、早期の在宅復帰、在宅医療・介護との連携を包括的に提供していきます。(平均在院日数21日以下)
背景として、高齢者の人口増加に伴い高齢者の救急搬送者数が増加、中でも軽症・中等症が増加しているのが現状としてあります。そして、急性期病棟に入院した高齢者の一部は、急性期の治療を受けている間に離床が進まず、ADL(日常生活自立度)が低下し、急性期から回復期に転院することになり、在宅復帰が遅くなるケースが増えています。 当院でも年間2000件を超える救急車の受け入れを行っていますが、そのほとんどが高齢者となっています。


地域包括医療病棟では早期の退院に向け、10対1の看護配置に加えて、療法士、管理栄養士、看護補助者(介護福祉士含む)等による高齢者医療に必要な多職種を配置しています。高齢者急性期を主な対象患者として、「治す医療」とともに同時に「支える医療(リハビリ等)」を提供することで、より早期の在宅復帰を可能とします。